sham2651’s blog

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清水戦レビュー 5バック殺し

清水戦スタメン

[8.19 J1第23節](アイスタ)
※18:00開始
主審:井上知大
副審:馬場規、数原武志
<出場メンバー>
[清水エスパルス]
先発
GK 13 六反勇治
DF 27 飯田貴敬
DF 3 ファン・ソッコ
DF 45 角田誠
DF 25 松原后
MF 10 白崎凌兵
MF 17 河井陽介
MF 30 金子翔太
MF 29 石毛秀樹
FW 23 北川航也
FW 49 ドウグラス
控え
GK 1 西部洋平
DF 32 水谷拓磨
MF 11 村田和哉
MF 15 兵働昭弘
MF 19 ミッチェル・デューク
FW 18 長谷川悠
FW 20 クリスラン
監督
ヤン・ヨンソン

[浦和レッズ]
先発
GK 1 西川周作
DF 31 岩波拓也
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野智章
MF 27 橋岡大樹
MF 16 青木拓矢
MF 22 阿部勇樹
MF 38 菊池大介
MF 9 武藤雄樹
FW 12 ファブリシオ
FW 30 興梠慎三
控え
GK 28 福島春樹
DF 26 荻原拓也
MF 10 柏木陽介
MF 11 マルティノス
MF 15 長澤和輝
MF 7 武富孝介
FW 20 李忠成
監督
オズワルド・オリヴェイラ

 

 

 

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両チームのフォーメーションとスタメンは上記の通り。

浦和は3-1-4-2 、清水は4-4-2の布陣でスタート。

お互いにミスマッチの起きやすい布陣だったものの、それを上手くモノにしたのはホームの清水だった。

前半5分には早くも金子のゴールで先制。このシーンは典型的な5バック攻略法が炸裂したものでなので詳しく見ていこう。

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 まず、清水はポゼッション時に両SHを中に絞らせ空いたライン際をSBがオーバーラップさせる。こうすることで浦和の最終ライン5枚に対して清水は逆サイドのSBまで含めれば6枚を前線に並べられる。また浦和のWBは基本的に下がってスペースを埋める為、CMFが清水のSBをチェックすることになる。

前半5分のシーンではロングボールの溢れ球を収めた清水のCMF河井が左に展開しようと前に持ちだす。これに対し浦和の中盤3枚が左にスライドしパスコースを遮断しにかかる。この時点で上図の通り、CMF河井と右SHにポジションを写したFW北川のパスコースが空く。北川にボールが入ると浦和側で対応出来るのはCB槙野のみとなり、裏に抜ける金子をフリーにして失点。清水の絵に書いた通りのゴールとなった。

この5バック殺しに対して浦和としては中盤を3枚から4枚に増やすことが対策となるものの、そうするとリトリートしてスペースを埋める意識に欠けるファブリシオを起用するのは得策ではない上に1トップ興梠の孤立化という堀体制時の課題に逆戻りすることになるので非常に歯痒いところ。

実際、西川が前半痛んだタイミングで選手を集めたオリベイラファブリシオをSHに下げる5-4-1に変更。阿部の直接FKで同点に追いつくとファブリシオは相変わらずリトリート時のポジショニングがチグハグだったものの何とか耐えて前半をイーブンで終えることに成功した。 

それでも清水は後半にセットプレーとミドルの溢れを押し込んで得点。浦和はセットプレーの崩れとカウンターから得点シーン3-3のドローとなった。

 

何とかドローで勝ち点1を積み上げた浦和は課題として5バック殺し対策が浮上した。

次節の名古屋もポゼッションにこだわるチームだけに対策をどう立てるのか注目したい。